更新日:2020年1月28日
ポートレートでは開け気味の絞りを使うことが多い。
バックがきれいにぼけて素敵に写るからだ。
開放気味で85ミリ縦位置でバストアップを撮ると、これはもう美しくとろけるような絵が撮れる。これは全く写真的な表現で現実ではない世界が広がるので皆、夢中になる。
目で見ている世界は横位置でパンフォーカスだ。
僕はリアリティでポートレートを撮りたいから、35ミリの横位置でF8を基本にしている。
でもこれがなかなか難しく、
室内で撮ることが多いのと素敵に映らないから、ついつい開け気味で撮ってしまう。
悪戦苦闘しながら目で見たまま撮れるように頑張るしかない。
広告写真ではF8 F11 F16などよく使う。この分野はきちんと絵作りするので情報量の多い
写真でも成り立つ。昔、フィルム時代はしっかり情報量が多くないと印刷原稿に耐えられなかった。大判カメラで撮ると絞らないとボケボケで、4×5のレンズはF32やF64まである。
最適な絞りは毎回違うはずだけど、キリキリと絞り込んだ女性の肌はまた違った生々しさ
を見せてくれる。
絞り一つで写真の印象は大きく変わります、開放よりの優しい描写もとても良いものですが
たまには絞り込んで、ポートレートを撮ってみましょう!
